どうせならジャッカルと同じクラスがよかったと、本気で思う今日この頃。
転入してきて早3日。
男装にもだいぶ慣れてきた。
女子に騒がれるのもそんなに嫌じゃない。むしろその逆だ。
ファンクラブができようが、できまいが、そんなことも今となってはどうでもいい。
テニス部でも、レギュラー以外に友達や後輩もできた。
こっちに来た時は0件だった携帯のアドレス帳も、今はかなりの登録件数だ。
正直、レギュラーとはあまり関わりたくない。
だって幸村様だし・・・魔王だし・・・。それに、バレたらいろいろ面倒なこともあるし。
「・・・だから、同じクラスなのをいいことに部活以外でも執拗に俺に絡んでくるの止めてほしいな、
丸井クン、仁王クン。」
「・・・プリッ」
「え〜なんでだよぃ!」
そう言って、俺の前の席に後ろ向きで座って、俺の机に突っ伏すブン太。
邪魔なことこの上ない。
仁王はそのブン太に寄りかかって、無言で見つめてくる。
ぶっちゃけかなりウザい。
「フフ、確かに見てるだけでうっとうしい光景だね。」
「「ゆっ幸村(様)っ!?」」
「いつから・・・」
「え?んー・・・部活以外で・・・くらいかな?」
要するに、最初から居たらしい。
流石魔王・・・。侮れない。
さりげなく心を読んでいることへのコメントはしないでおこう。
関わりたくないのも事実だが、結果的に一番絡んでいるのはやはりこいつ等で。
“いつも”と違う日常を求めたのは確かに俺自身だけど、
幸村様に脅されて、丸いデブに絡まれて、妖しい詐欺師に騙されて・・・・
父親が無職だという黒いハゲと常識確認会議を開かなければ常識を忘れそうになる・・・。
そんな非日常的日常なんて、そんなの・・・・
アリですか?
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