○月△日、晴れ。

立海大付属中男子テニス部は

今日も朝から元気です。



真田副部長観察日記





「暑い・・・、ドリンクくれんかのぅ。」

「はい、どうぞ。」

〜!俺にも!!」

「はい。」

先輩!俺も欲しいッス!!」

「はい。お疲れ。」


いつもと同じ、キツい練習も一旦休憩。

仁王先輩、丸井先輩がベンチに座り、ラケットを置いてすぐに、

マネージャーである先輩にドリンクを貰った。

もちろん、俺も。

そして、他の先輩たちも貰う。


さん、私にも頂けないでしょうか。」

「ん?いいよ。はい。」

「ありがとうございます。」


にっこりと、効果音がつきそうな笑顔で、

柳生先輩が礼を言うと、そこに柳先輩と、ジャッカル先輩も続く。


、俺にもくれ。」

「はい。」

、俺も。」

「ん。」


ジャッカル先輩に渡してから、先輩も自身のドリンクを飲み始めた。

そこに、真田副部長が来た。

もちろん、ドリンクをもらいに・・・。

でも。


、俺にもく・・・」

「自分で取って。それくらいできるでしょ?」

「なっ・・・!!」

「・・・何、文句あんの?」

「うっ・・・」


副部長が言い終えるより先に、先輩が切り捨てるように言った。

いつも怖い顔した副部長も、幼馴染の先輩には勝てないみたいだ・・・。

あ、幸村部長にも。もちろん。



○月△日、晴れ。

真田副部長は、明日も明後日も、いつまでも幸村部長と、先輩には勝てない。










------------------------------------------------------------
ただ単に、ヘタレな真田が書きたくて・・・。
                     07/04/26 桐夜 凪
------------------------------------------------------------