「今度、景吾にアイスたっぷり買わせないと。」 「ヒッ・・・!!」 季節は春。 え?夏じゃないのか。って? アイスとか言ってなかった?って? うん。その辺は置いといて。 とりあえず春なんです。 食い物の恨み、ハラシマス。 事の起こりは10分前に遡ります。 お付き合いください。 あ、紹介が遅れました。 私、は、氷帝学園3年なんですけど。 大変、不本意ながらあの俺様何様跡部様の幼馴染でもあるわけでして。 なんかそんな感じで男テニのマネやっちゃってたり。 「どんな感じだよ。」 なっ、ななな!! がっくんてば! 読心術なんて取得しちゃった?しちゃった? 「何で2回言うんですかね。」 「馬鹿だからだろ?」 あり?ありりり? チョタ・・・は、まぁいいとして。 宍さんまで?読心術ですかい? 「・・・なぁ忍足・・・なんで俺、アイツと幼馴染なんだ・・・?なんでアイツあんなに阿呆なんだ?」 「跡部・・・・心中察するわ・・・・。(涙)」 あ、おっしーホロリ。 「っつーか!景吾!さっきの悲劇をもう一度?」 「い、いや、ご、ごめんなさい・・・。」 「あたしって阿呆じゃないよねー。がっくん?」 「え、俺?」 「そういうトコロが阿呆なんだC−・・・・」 「ジロたん?!寝言?!」 「・・・ていうか、10分前に遡るんじゃねぇの?忘れてね?」 「うはっ!忘れてた!ってわけで10分前へレッツゴー☆」 ・・・あれ?でも何でみんなあたしの心の声を読めたんだろ・・・?(全部声に出てたぜ by跡部) ま、いっか☆ んだば、10分前へレッツゴー☆ 前フリが長くて申し訳ありません。 ―――10分前 「オイコラーーー!!!仕事しろ!」 「えー。」 「えー。じゃねぇえええええええ!!!」 「〜♪」 アイスをくわえてベンチで漫画雑誌を読んでいた。 それを見た跡部が怒鳴りつける。 その後と跡部のオニごっこが始まる。 ・・・と、ここまではいつもどおりの光景。 一応ヒロインの身に降りかかるある悲劇はここから。 「まーたやってるぜ、と跡部。」 「懲りひん奴等やなぁ・・・。飽きひんのかいな。」 「宍戸さん、宍戸さんvV見てくださいよアレ!」 「アレってお前・・・(呆)」 「またなんかやってますよ先輩と跡部部長!」 「いつものことだろ。」 「ですよね!かなり飽きてきましたよね!(爽黒笑)」 と、鳳の爽やかな黒い発言が飛んだ直後。 ベチャ 「ウギャーーーーーーーーー!!!」 「「「あ、落ちた。」」」 「落ちましたね。」 「落ちたCー」 「あ、あ、あ、あたしのアイスーーーーー!!!!」 走り回るの手から滑り落ちた物体。 その見るも無残な姿を確認してから、この世のものとは思えない叫び声をあげた。 そして、その後の顔がヤバイ。 ムンクもびっくり。 「あいつ、ホラー映画とかすげぇハマり役なんじゃねぇの?」 これは某オカッパ君の後日談。 「景吾、許すまじ!!!」 「アーン?アイスなんざいくらでも買ってやらぁ。」 「あれは限定なのーーーー!!!」 「・・・」 「もう売ってないのーーーー!!!」 「べ、別にいいじゃねぇか。どうせ買い置きしてんだろ。」 「もう残ってないのー!今日で100個全部食べちゃったんだよ!!!」 「どんだけ買っとんねんな。」 「つーか春なのに限定とかあるんだ。」 「春だからじゃないですか?」 「あぁ、そういうのも最近は多いよなぁ。」 「もう、許さない。景吾め・・・!!覚悟!」 「アーン・・・?!オイオイオイオイオイオイ・・・・。それどっから持ってきた?!」 「召喚したんだよバーカ!!」 「召喚?!つーか、キャラ違ぇーー!」 絵本などで見るような、鬼が必ず持っている棒。 こん棒とでもいうのか。 とりあえずそのようなイボイボとした太い棒を振り回しながら 跡部に襲い掛かる。まさに鬼の形相。 ちなみに、はキレると性格が変わるという厄介な奴である。 もっとも、がキレるのは食べ物関係が主だが。 見事、その怒りのストライクゾーンに入ってしまった跡部は、 キャラ崩壊の時を迎えていた。 「ご、ご、ごごごごごめん!悪かった!お、おれが悪かったですぅ!許してください!!!!(涙)」 「許さぁぁあん!!!!」 「ギャーーーーーーーーーーー!!!!!」 「待てコラァァァアアァァア!!!!」 「わー。珍しいこともあるんですねー。」 「あ、あぁ・・・。跡部があんな必死こいて謝ってるとこ初めてみたぜ。」 「スッゲー!!ちゃんカッコEー!!」 「泣いとる跡部も見たことないわ。貴重やな。岳人、写真撮っといてーな。」 「もう撮ったぜ!」 「・・・早いなー。こういうときは・・・。」 「その写真、現像して頂戴ね!!」 「おう!・・・って。」 「「「「「(ちゃん/先輩)?!」」」」」 「ヤッホー☆」 「いや、ヤッホーやなくて・・・跡部は?」 「んー?死滅?」 「「「「「(死滅ーーーー?!!)」」」」」 そして冒頭に戻るわけであります。 その後の氷帝学園では、 『跡部死す!女帝・!!』 なんていう伝説が受け継がれていったとか。 ------------------------------------------------------------ 携帯サイトの頃に、リクエストされて書いた夢です。 ギャグなのか、これはギャグなのか。 07/03/17...07/05/14再掲載 桐夜 凪 ------------------------------------------------------------ |