大好きだったんだ とにかく君といたかったんだ それなら他に何もいらない 何だって犠牲にできる clear 秋の肌寒さが身にしみてくる そんな秋の日 「…くっ、…は!!!」 「お、ブン太。調子良いじゃねぇか」 「だろぃ?」 「せんぱ〜い」 「ん?何だよ赤也」 「何かあそこにずっといる人怖いっす!!!!」 「…ん?確かあれ…」 「・・・」 「…おい」 「っ!!!!」 「…だよな?」 「なんで…名前」 「同じクラスだろぃ?」 「……そう…だけど」 君が気づいてるとは思わなかった 「何してるんだ?ここで」 「…別に」 「テニス部の見学?女子はあっちだぞ」 「…違う」 「ふ〜ん。はいこれ」 「…何?」 「俺のジャージの上。最近寒くなってきただろぃ?」 「…必要ない…貴方が使うべき」 「使えって!!!じゃあな」 「え?ちょ、ちょっと」 ・ ・ ・ 「あれ?ブン太、ジャージの上は?」 「貸してきた」 「誰にだ?」 「おーい。仁王!!!シングルやるぞ!!!」 「まかせんしゃい」 「質問に答えろよ!!!」 ・ ・ ・ 部活終了後 「じゃあ先輩さよ〜なら」 「おう赤也。また明日な!!!!」 「俺も用事あるから帰るな」 「おう!!!じゃあな、ジャッカル」 バタン 「よし、帰るぜぃ」 ・ ・ ・ 「あ…」 「…」 「。いたのか」 「この…ジャージ」 「使ったのかよ?」 「…うん」 「そうか…暗くなったから送って行くぜぃ」 「別に…いい。返したかっただけ」 「そうもいかねぇだろぃ?」 「…帰るから。じゃあ」 「待てって!!!!」 そう言って肩を掴む 「!!!!な、なに」 「俺の責任だ。送らせろ」 「……わかった」 ―――――――――― 辺りは真っ暗 街灯と月明りだけが足元を照らす 「…」 「…」 「…」 「」 「何?」 「何でお前、教室でいつも喋らないんだ?」 「…必要がない」 「んな事ねぇよ。えと、あれ。コミュニケーション」 「無理」 「いやいや。無理はねぇだろ」 「…」 「…まぁ、今日喋ってくれたから良かったけど」 「………え?」 「ずっと喋ってみたかった お前の声、いっつも想像してたんだぜぃ? 顔と同じで、澄んだ声なんだろうなって…」 「……澄んだ?」 「顔、というよりも性格だろうな。 皆の知らない所で嫌な作業引き受けてるだろぃ?」 「…なんで…」 「いつも見てるから」 「っっ!!!!!」 「予想以上に澄んだ声だったぜぃ。 さっきからお前の声をもっともっと聴きたいって思ってる」 「な、何で………///」 「今日は運命の日だぜ」 「え?」 「俺との…出逢った運命の日だ。 ここからの道は真っ直ぐ。逃げられないぜぃ?」 「っっっっ!!!!!!/////」 君さえいれば何もいらない 君と道を歩んでいきたい この気持ちのままに ------------------------------------------------------------ Amber wings 鵺 迂李ちゃんにリクしたら書いてくれた小説。 ヤバイよヤバイよブンちゃん来たよぉ(泣) まさかホントに書いてくれるとはぁ・・・・!!! 何かお返ししないとなぁ・・・。 鵺さま サイト → Amber wings ------------------------------------------------------------ |