・・・・お母さん、私、すっごく素敵な夢を見ているようです。 お昼寝 3時間目の数学の時間。 かったるい授業を抜け出して、こっそり屋上へとやってきた。 「やった、誰もいない。」 辺りを見渡してみても、誰もいない。 ラッキー!これで静かに眠れる! そう思って、給水塔に登って寝転んだとき。 キィィィ.... 屋上のドアが開いて、誰かが入ってきた。 「(ゲッ!せっかく一人だったのにぃ・・・)」 そう思ったのもつかの間。 その誰かが、私のいる給水塔に登ってきた。 「ふぁあぁ。やっと静かに寝れるCー。」 自分の耳を疑った。 あのやる気なさそうで変な語尾は・・・!!(失礼) 「(ジ、ジロー先輩だぁぁ///)」 誰かの招待が、あの有名なテニス部のレギュラー、芥川慈郎だと分かった途端 心臓がバクバク言い出した。 何を隠そう! この私、はジロー先輩の大ファンなのです! なんて言ってられる余裕なんて皆無で。 心臓をなんとか治めるのに必死だった。 「zzZ...」 「寝るの早ー・・・」 ぐっすりと眠るジロー先輩を眺めてみる。 ふわふわの金髪が気持ち良さそう・・・・ 「・・んぁ?・・・だれぇー?」 「えっ・・・!?」 や、やばっ! 無意識のうちに触ってた! 目をこすり、ムクリと起き上がるジロー先輩。 「(か、かわいー・・・!!)」 「・・・あ、キミ・・・・」 私を指差して、何か言いかけるジロー先輩。 「え・・・?」 「お・・・・・zzZ」 「寝たーーー??!(お?!)」 起き上がった体制のまま、眠りについてしまった。 どうしようかと、辺りを見回してみても、ベンチがあるのは給水塔の下。 失礼かもしれないが、ジロー先輩の体重に耐えられる体は持っていない。 しかし、そんな心の中の葛藤もブッ飛ぶことが。 「えっ、ちょっ、待っ、えぇ?!」 「お膝貸してね・・・・zzZ」 「はっ!?はいっ!・・・えぇ?!」 なんと、突然、私の膝の上にジロー先輩が出現したのだ。 正しく言えば、倒れこんできたのだけど・・。 動揺しまくった私は、思わず「はい」と言ってしまい・・・。 「(うっわぁー・・・・私の膝の上にジロー先輩がいるぅ・・・!!)」 「(はわぁー・・・vV幸せーーvV)」 昼休みのチャイムがなるまでの間、ずっとジロー先輩を眺めながら過ごしていた。 ++その後++ 「んぁ・・・アレ、キミ誰。」 「えぇ?!」 「んー・・・誰でも良いけど・・・いい匂いだったCー♪」 「はっ?」 「またヨロシクー!俺、芥川ジロー!キミは?」 「え、あ、です!!!2年です。」 「そっかー。ちゃんね!じゃ、また明日も此処でお昼寝しよーね!」 そう言って去っていったジロー先輩は、とってもキラキラしていた・・・。 ------------------------------------------------------------ いいですねー。サボリ。 なんか当たり前のようにサボッてますけど… 中学生って義務教育だからサボッてちゃ怒られるんですよね。 っていうか、ジローは受験生なんじゃ…? お題提供:君色。 07/04/03 桐夜 凪 ------------------------------------------------------------ |