きっと、これも運命。







A Secret Treaty  壱ノ巻  “







「トシ。」


真選組で、土方のことを"トシ"と呼ぶものは2人しかいない。

1人は局長である近藤、そしてもう1人は―――


「・・・?どうした。」

「どうした?人にマヨネーズ買わせに行かせてどうしたはねぇだろ。」


言いながらマヨネーズが入っているのだろうスーパーの袋を投げつける。

――唯一の女隊員であり、土方の幼馴染。

口は悪いが面倒見がよく、力も強く、何より隊員皆に信頼されている。

しかし、名前、年齢、性別、土方の幼馴染だと言うこと以外はほとんどの隊員に知られていない。

彼女は、謎に満ちていた。


「〜〜ッッ!痛ェな!大切なマヨを投げるんじゃねェ!」

「てめェくらいだよ!たかだかマヨネーズで説教すんのは!」


ったく・・・。崇拝しすぎなんだよマヨネーズごときを。

そうブツブツと呟き、部屋を出て行く

襖の前で沖田とすれ違ったが、特に話すこともないので「よぉ」とだけ言って通り過ぎた。

後ろで沖田が少し顔を歪めたことなど、振り返らずに行ってしまったには分からなかった。


「よぉ、顔が歪んでるぜ。わりぃーな。幼馴染なもんで。話のネタがなくても話せるんだよ。俺は。」

俺のを使わないでくれやすかィ?・・・死ね土方」

「俺の?切腹か?オイ切腹するか?」


そのままアイマスクを付けて眠り始めた沖田を、少しだけ見てから、土方も部屋を出た。


「残念だが・・・は・・・俺のこともお前のことも見てねェよ。」


他に誰か男がいるわけでもない。

それでも、アイツは恋愛感情を持たない。

・・・持てないんだ。







 


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は、始めてしまった銀魂夢ーーーー!!!

すみません、キャラの口調が分かりません。

特に沖田。好きなのにっ好きなキャラなのにっっ!!!