きっと、これも運命。







A Secret Treaty  弐ノ巻  “日常風景”







「山崎ー。ミントンやろー。」

「えっ?」


午前5:30・・・

朝、やけに早起きしたと思えば、は突然そんなことを言い出した。

誘われた山崎といえば、大喜びでミントンセットを持ち出している。


「朝から元気だなー。アイツらはァ!」

「局長も十分元気じゃん。」

「お?そーか?よーし、今日も早速お妙さんのところへ行くか・・・。」

「アンタ、まだそんなことやってんの?バカじゃん。」

「なっ!バカっていうなバカって!・・ん?、お前ミントンはどうした。」

「ミントン?飽きたからやめた。」


なんて自分勝手な・・・。

近藤がチラリと山崎を見た。

さっきとは打って変わって、泣きながら一人でミントンをやっていた。


「(ミントンは止めないのか・・・)」


近藤だけでなく、他の隊員も思ったことだろう。












「総悟、オキロ。」


は、沖田の寝ている部屋に来ていた。

と、いっても、が来た部屋がたまたま沖田の寝ている部屋だったのだが。

とりあえず、暇。

それだけの理由で、沖田を乱暴に揺さぶり起こした。


「・・・サン。何なんですかィ。」

「さっきまで山崎とミントンしてたんだが、飽きたからお前と遊ぼうと思って。」


その言葉に、沖田の瞳が輝いた。


「いいですけど・・・何するんです?」

「え・・・。」


自分が喜んでいることをに知られたくない沖田は、表情を冷静に保って聞いた。

しかし、何も考えていなかったのか、はそのまま何かを考え込んでしまった。


「・・・じゃあ、土方さん虐めでもしやすかィ?」


少しの沈黙の後。

ニヤリ、と後ろに効果音が聞こえそうな笑いで沖田が言った。

それに、は一瞬目を丸くさせたあと、同じ笑いをその綺麗な顔に浮かべて言った。


「・・・いいね、ソレ。」













「おい、なんだコレは。」


数分後、部屋へと戻ってきた土方が見たものは、

部屋中に広がるマヨネーズの残骸。


「・・・さぁ?」


問いかける土方に、返ってきた答えがコレだった。

しかし、と沖田がやったということは完全に分かっていたため、キレた。


「・・・さぁ?オイ沖田・・・テメェ・・・・・・・・・」


何か来る!

そう、2人が身構えたとき。


スパーーン


「痛っ!」


土方の後頭部に何かが命中した。


「あっ!スイマセン土方さん!」


山崎のラケットからすり抜けたミントンの羽だった。


「「プッ・・・・ギャハハハハハハハハ!!!!」」


痛がる土方を尻目に、と沖田は腹を抱えて笑い転げる。

特に、沖田の笑いっぷりはすごかった。


「くっ・・・や、山崎ィィィーーーーーー!!!!」

「すっすいませーーーーん(泣)」


マヨネーズの残骸を置いたまま、山崎を追いかけてどこかに消えた土方。
土方に片付けさせようと企んでいたと沖田は、結局自分達で片付けることになった。


「わ、笑ったけど・・・山崎・・・アイツあとでシメましょうや。」

「・・・・まぁ、アイツはトシに充分シメられてるだろうから・・・。」

「まぁ、それもそうっすね。」





「・・・つか、これどうするよ。」







  


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何ヶ月ぶりですか・・・。

更新亀ですが、がんばります。

さぁ。だんだんキャラが、口調が、壊れてきたぞぉー。(殴)